中央区 咲道税理士 エース会計事務所 社訓その2 商売の正道を守る。

 

 翁はまた著者に対していわれた。論語に、舜の政治を論じて、「己を恭しくして正しく南面するのみ。」とある。そなたが国へ帰って温泉宿を渡世とするならば、これを「己を恭しくして正しく温泉宿をするのみ。」と読んで、生涯忘れるでない。こうしたら利益が多かろうとか、ああしたら利徳があるだろうなどと、世の流弊に流れて、本業の本理を誤ってはならない。己を恭しくするとは、自分の身の品行を慎んで、堕落しないことをいう。その上に、業務の本理を誤らず、正しく温泉宿をするのだ、正しく旅籠屋をするのだと決意して、肝に銘じておくがよい。この道理は、人々みな同じことであって、農家は己を恭しくして正しく農業するのみ、商家は己を恭しくして正しく商業をするのみ、工業に従事する者は己を恭しくして正しく工業をするのみだ。このようにすれば決して過ちはない。そもそも南面するのみとは、天子が国政一途に心を傾けてほかのことを思わず、ほかのことをしないことをいうのであって、ただ南を向いてすわっているということではない。この道理は深遠だから、よくよく考えて、よく心得るがよい。身を修めるのも、家をととのえるのも、国を治めるのも、要はこの一つにあるのだ。忘れるでない。怠るでない。

 

 (二宮尊徳翁)(現代版報徳全書 No8.訳注 二宮翁夜話(上)〔146〕

 

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